6月21日(日)一年で一番日の長い夏至の日、ウクライナの夏至祭イワナ・クパーラ祭を見に、井の頭公園の文化交流広場へ。
クパーラ祭はスラヴ圏に古くから伝わるお祭りで、夜、かがり火を焚いて歌い踊り、花輪を川に流したり、火の上を飛び越えたりして恋の行方を占う風習があるのだそう。
詳しくはこちら。
クパーラ祭 ― ウクライナの神秘的な夏至の祝祭 - 日本ウクライナ友好協会KRAIANY
会場に着いたのは午後2時半頃。ちょうどウクライナの民謡ワークショップが始まったところ。一般参加者も3声に分かれ、「ク~パラ~♪ ナ~イヴァナ♬」と合唱。
ちなみにイワンはイエス・キリストに洗礼を授けた「洗礼者ヨハネ(正教ではイオアン)」のこと、クパーラは「水浴させる」が語源。このお祭り自体は土着のものだが、キリスト教の伝来によって洗礼者ヨハネの誕生日(6月24日)と結びつき、イワン・クパーラという名称になったもよう。
ウクライナの刺繍や小物などの物販、飲食のコーナーも。食べ物は売り切れていたので、コンポート(500円)とウクライナビール(800円)で喉を潤す。この日は薄曇りながら湿度が高く、汗ばむくらい。
緑深い会場では占いやリボンブレスレット作りなどのワークショップも開催。
人気の花冠編み(ヴィノク)のワークショップはもう終了していたので、みつろうキャンドル作りに参加。みつろうシートにキャンドルの芯を手前からクルクル巻いていく。
好みのリボンや布で飾って完成。参加費はワンコインの寄付。
会場にあった謎の看板のひとつ。ナンパを「軟派」と書くのを見るのはいつ以来ぶり??「マウカ」とはスラヴ神話に登場する若い女性の精霊をさすらしい。男性を森に誘い、くすぐって殺すのだとか。ウクライナのきれいな女の子に手を出さないようにね、というお茶目な忠告??
16時より、アートスタジオ「DuKaChi」による歌とダンスのステージ始まる。美しい花の刺繍を施した白い民族衣装、ロングヘアに手作りの花冠。ミュシャの絵から抜け出してきたようなスラヴの娘たちが、美声を響かせる。
歌に続いて、クパーラの儀式をダンスで表現。魔的な歌声と白装束が神秘的な儀式を引き立て、古代の異教世界にいざなわれていくかのよう。
東京より何時間も日の長い高緯度地域で行われる本場のクパーラ祭は、きっともっともっと神秘的だろう。北海道に住んでいたとき、夏至の朝3時に起きて外に出たところ、あたり一面白いもやが立ちこめていて、これは魔界の入り口か!?とゾクッとしたのを思い出す。
続いて、ウクライナの民謡を研究するマリチカさんと娘カテリーナさんによる民謡コーナー。喉の奥を震わせるような独特の歌唱が素晴らしい。
DuKaChiのコーラス隊も加わって大団円に突入。見物人も加わって、民謡ワークショップで習ったクパーラの歌を合唱し、最後はみんなで輪になって踊るホロヴォ―ドになだれこむ!
手をつないで、くるくるくるくる回ります。本場では、太陽と再生の象徴である火の周りを回るそう。速度がだんだん速くなり、いつしか輪が6つに分かれて終了~。
残念ながらフィナーレまではいられなかったが、ずっと見たいと思っていたクパーラ祭をようやく見ることができて感無量。そもそもは、20年くらい前にヴォロネジの子供音楽スタジオ「ヴァルシェブニキ・ドヴァラ」の名曲『イワン・クパーラ』の動画を見て、こ、こ、これは何!?とまずはその可愛さに衝撃を受け、次いでその民族的な曲調と歌詞に感銘を受けたのが始まり。
それがこちらの動画。ダヴァイ!
VIDEO www.youtube.com
いま見ても素晴らしい~!
(以下は吹き替え訳)
イワン・クパーラの日
乙女が占う 私のいい人どこにいるの
そっと戸を閉めて 祭りの夜は
川辺にかかり火 歌声響く
光に浮かぶは 夢か幻か
*クパラ・イワナ・クパーラ
クパラ・イワナ・クパララ
クパラ・イワナ・クパーラ
クパラ ヘイヘイ!
シダに託した 想い遠くても
川に流した 花届かなくても
怖くはないから 占っておくれ
*(繰り返し)
イワン・クパーラの日
乙女が占う 私のいい人どこにいるの
クパーラの日、シダの花を見つけた恋人たちは幸せになるという。この世にシダの花は存在しないが、夏至の夜だけ花を咲かせるという伝説が、スラヴのみならずヨーロッパ各地に残るのだそう。